オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

勝ちグセのつけ方教えます

日曜日は昼近くまで寝ていて睡眠時間の調整がうまくつかず、今夜の過ごし方によっては明日のWBC準決勝試合開始に起きられるかどうか心配な宇佐和通です。
 
侍ジャパンはここまで5連勝で、まさに勝ちグセがついているわけですが、今日はこの勝ちグセのつけ方についてのお話です。
 
たとえばイチロー選手は、ゴルフスイングのような素振りをした後に右、左の順番で足首を回し、2回屈伸してバッターボックスに入り、バットの頭で右、左の順でスパイクのかかとを叩き、左足で土を馴らしてバットを大きく回して構え、まっすぐ伸ばした右腕の袖を引っ張り上げます。羽生結弦選手は、演技前にコーチと向かい合って左、右と体を揺らし、左右のスケートで氷を踏み馴らすような動きをして屈伸し、リンクの中央に向けて滑り出しながら両手を広げ、十字を切って肩をひねり、リンク中央で止まって手を合わせ、静止して曲が始まるのを待ちます。昨日6冠となった藤井聡太王将は、対局前に必ずお茶をひとすすりしますね。
 
世界三大テノールのひとりルチアーノ・パバロッティは、公演初日の開演前のステージ上を探し回り、折れ曲がった釘を見つけては心を落ち着けていたそうです。もっともパバロッティの場合は、彼の“儀式”を知ったとある美術スタッフがわざと折れた釘を落としておいて、それが恒例行事となったというのが事実のようです。パバロッティとスタッフの間に確立された暗黙のお約束が、世界中の劇場で何回も繰り返されるようになったのでしょう。そして、折れた釘の効き目が落ちることは全くありませんでした。
 
プリパフォーマンス・ルーティーンは、すべての意識を一か所に向け、集めるのに役立ちます。自分の行動に対する自信を最高レベルまで持っていくための過程、あるいは手順と言うことができるのではないでしょうか。
 
プロスポーツ選手ではなくても、日々の生活や仕事での場面々々にうまく取り入れ、活かしていくことができるはずです。たとえば勝負メシですね。これを食べれば間違いないというメニューを決めておけば、それが自分にスイッチを入れていく合図になるでしょう。勝負パンツを決めておいて、大事なプレゼンの日に履くのもいいでしょう。ちなみに僕は、千原ジュニアさんに倣って赤いパンツしか履きません。
大切なのは、ポジティブなイメージに直結する動作や行動を決めておくこと、そしてそれを変えずに守っていく姿勢のようです。自分なりのルーティーンは、ゲン担ぎでもあり、望み通りの結果を引き出すためにかけるひと手間でもあるのです。
 
今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。スターをくださる方々、本当にありがとうございます。次回のアップでお会いしましょう。