オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

国際ロマンス詐欺パート2:実況

これは、昨日僕が実際にやったやりとりです。

 

すでに機械翻訳的。もうここで「あれ?」っていう感じですね。

日本語がますます怪しくなっていきます。

 

うん。この辺の言葉遣いはまあいいとしましょう。ただ、次のくだりあたりから怪しくなっていきます。

 



 

機械翻訳の日本語でやりとりするのがかったるくなったので、ここから英語に変えたら、一気にまくしたててきて、亡くなった夫が残してくれた財産があるんだけれども夫の親族が私を殺して山分けしようとしてるとか、とにかく話をドラマチックにしたがるんです。それに、この話の流れでいきなり寄付の話はおかしいでしょう。なんとなくお金の話にもっていこうとするスイッチですね。

 

しばらく話を続けていたら、イギリスのパスポートとか公的書類の写真も送ってきました。必ず被害者がいるはずなのでここで写真はアップしません。まちがいなく別の機会にゲットしたものです。入院している病院の名前と病棟(!)も知らせてきたので、病院の住所と代表電話番号が併記されたウェブサイトをコピペし、「じゃあ、本当に入院なさっているのか電話を入れて確認しますね」という文章を送ったら、音信不通になりました。

 

今回は、人の善意に訴える古典的なパターンで、ロマンス要素はまったく感じられませんでした。これはロマンス要素がないだけに本当に単純なのですが、信じられないほど手の込んだロマンス詐欺もあります。だからこそ、何千万という単位のお金を貢いでしまう人たちがいるんです。

 

詳しくは次回のアップで……。