国際ロマンス詐欺パート3:現状
国際ロマンス詐欺のアプローチが先祖返りのような様相を呈している理由。それは、一番やりやすかった手口が知れ渡り、騙される人の絶対数が少なくなったということではないでしょうか。ただ、こんな実例もあります。
7500万円(!)って、思いますよね。でも、本当にこういうことが起きてしまうんです。実は、僕にも偽ハリウッドスターからの働きかけがありました。
顔写真は、まちがいなくケビン・コスナーです。でもよーく読んでみると、ラストネームが”コンストナー”になってるじゃないか!こんなのもありました。
ドバイの皇太子だってさ! これは一番笑えたやつです。
何でもマニュアルの世の中ですが、国際ロマンス詐欺は完全に共通のマニュアルを使っていて、個人から大規模なネットワークのグループまでさまざまなサイズがひしめき合っているんじゃないでしょうか。
任務のパトロール中で見つけた木箱に入った金の延べ棒を国外に送りたい。国連の平和維持軍の兵士だが、退役したら日本でビジネスを始めたい。多額の遺産がある未亡人で、国外の慈善団体に寄付をしたいので手伝ってほしい。そして、日本に行ってあなたと結婚したい。すべて詐欺師です。”騙された話”がどんなに世の中で語られても、騙されてしまう人は後を絶ちません。
最近はディープフェイクを駆使したテレビ電話が使われるケースも増えています。海外からの甘い言葉には、必要以上に注意しましょう。一時期よりも下火になっていますが、完全に消滅しているわけではありません。
それでは、次回のアップでお会いしましょう。