オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

電車の中で赤ちゃんが泣き止まない!

少し前、とあるSNSで驚くべき書き込みを発見して、義憤めいた気持ちを抑えきれないまま過ごしている宇佐和通です。

 

「夕方のクソ混んでる電車にベビーカー押して乗ってくんな!しかも子ども泣かせるな!」—こんな書き込みを発見してしまいました。寄せられるだろうレスの内容をはじめ、さまざまな可能性をまったく考えていない超アグレッシブな意見なので、間もなくもれなくえらい勢いで叩かれていたことは言うまでもありません。ママだってわざわざ混む時間を狙って乗ったわけはないし、場の空気を読んで泣く泣かないを決める赤ちゃんなんていないでしょう。

 

そんなに怒っちゃったのは、たとえば乗って来る時にベビーカーがぶつかったから?   それとも信じられないくらい邪魔だったから? 赤ちゃんの泣き声が許容範囲を超えていたから?  まあ、全部当てはまるでしょう。ただ、僕はこう思うんです、わざわざ書き込みをして世間の反応を問うほどのことでしょうか?

 


カリフォルニア州サンタモニカにあるパシフィック・オーシャン・ペディアトリクスという小児病院に勤務するロバート・ハミルトン医師は、数秒あれば赤ちゃんを泣き止ませてしまうそうです。

1. 赤ちゃんの両腕を腕組みのような形にして胸の前でクロスさせる
2. 両腕をその形にキープして自分の腕を添え、手で赤ちゃんのあごを支えながら、利き手で赤ちゃんのお尻を持ちあげる
3. 45度の角度を意識して体全体を優しく揺らす

このテクは生後2~3ヵ月までの新生児に対して最も効果的で、これで泣き止まなかったら、赤ちゃんはものすごくお腹がすいているか、病気かのどちらかだそうです。とは言え、電車の中で泣いている他人の赤ちゃんを抱き上げ、ハミルトン・テクニックを実践するわけにはいきません。で、いろいろ調べてみました。

 

簡単なのはレジ袋。目の前でガサガサやると、どうしても泣き止まなかった赤ちゃんが涼しげな表情になってしまうことが多々あるようです。実例映像もたくさんアップされています。タケモトピアノ」のCMは有名ですが、意外にもヘビメタとかハードロックも効果があるようです。特にいいのは、たとえばエディ・ヴァン・ヘイレンがやっていたようなライトハンド奏法(タッピング)。こちらも検証映像が多数アップされている。僕と同じマンションに住んでいる若いママは、彼女のお父さんが大好きなディープ・パープルの『ハイウェイ・スター』とか、レインボーの『ロング・リブ・ロックンロール』のギターソロがいいと言っていました。

 


というわけで、次に電車に乗る時はバッグの中にレジ袋を準備して、iPhoneにはタケモトピアノのCM、それに『ハイウェイ・スター』と『ロング・リブ・ロックンロール』のビデオをしっかり入れ、赤ちゃんが泣きだすのを待つくらいの勢いで臨もうと思っています。

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回のアップでお会いしましょう。