オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

水になる

夜の空気に春の気配を感じ取っている宇佐和通です。僕は、GetNaviWebという媒体で書評コラムをかかせていただいています。

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このサイトで、つい最近書かせていただいたコラムの話をさせてください。こちらの本になります。

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ジークンドーというのはブルース・リーが開発した武術で、石井東吾氏はインストラクターです。石井氏がジークンドー修行を通して人生を振り返るというフォーマットで書かれたこの本は、いろいろ気づかされることが多い一冊です。中でも、かなり刺さった話があります。

 

石井先生によれば、ジークンドーとは水になるための修行であるそうです。さまざまな形を取る水は、人間の体の中にも常にあると同時に、地球上のすべての生き物を満たすものです。時としては気体になってあらゆる場に漂い、静かに流れるときもあれば濁流となって押し寄せることもある。こうした水の資質を体現することがジークンドーの目指すところということになるのでしょう。


この本を読んで、マーク・トウェインの言葉を思い出しました。「僕が書く本は水のようなものだ。偉大な作家が書く本はワインにたとえられるだろうけれど、水はみんなが飲む」

 

こういう風になりたいんですよ。石井先生の本を読んだ後、頭の中でブルース・リーマーク・トウェインが重なりました。やはり、読みやすい文章を徹底的に心がけるのがよいと思っています。凝った形容や誰も意味を知らないような四文字熟語は避けようと思います。

 

ここまで読んでいただいてありがとうごさいました。次回のアップでお会いしましょう。