オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

うちのわんこ—ビション12歳—との関係性

愛犬感情を日々思うがままにほとばしらせている宇佐和通です。
 
人間は、特に身近な人々との間に親しい関係を築こうとします。実はこうした行動はわんこにとっても本能的なものであり、実現しようとする気持ちは人間よりもはるかに高いらしいという話があります。
 
ウィーン大学の認知生態学リサ・ホーン博士が2013年に発表した『飼い犬のセキュア・ベース・エフェクト』という論文によれば、わんこと飼い主の関係性は人間の親子関係によく似ているということです。パパ・ママという呼び方もあながち間違いではないんですね。友だちよりももわんことの時間を大切にし、ペットではなく生活のパートナーという位置でとらえている飼い主も少なくないようです。
 
こうした関係は”セキュア・ベース・エフェクト”と呼ばれています。親子間に愛着の絆が生まれると、子どもは親と一緒にいることで安心感を得るだけではなく、ひとりでいるときも安心できるようになります。自分が置かれている環境で、幼児は両親を心のよりどころである”安全基地”として認識するようになるからです。
 
ホーン博士はおもちゃと遊んだらおやつを与えるという単純な条件を設定して、犬の行動を観察しました。飼い主がいない時は活発に遊ぶことはないけれど、飼い主がすぐ近くにいて声をかけると、いつまでもおもちゃで遊ぶ犬が圧倒的に多いという結果が出ました。
 

 
積極的な行動の引き金になるのはおやつ=報酬ではなく、すぐそばで見ている飼い主を喜ばせようとする意識です。わんこは飼い主の楽しそうな様子を見るのが嬉しくて、おもちゃで遊んで”見せている”可能性が高いらしいのです。だとすれば、僕もうちのわんこに、思いどおりに遊ばれているということなのかもしれません。
 
さ、今日も散歩に行って、おやつあげて、一緒にムー読もう。
 
ここまで読んでいただいてありがとうございました。次のアップでお会いしましょう。