オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

”日常会話程度”の英語の難易度って?

この間お正月が終わったばかりなのに、もう4月なんて信じられない宇佐和通です。

英語の勉強って、永遠のブームだと思うんですよ。FBを見ていても「1週間でペラペラ」とか「英語脳を作る」とか、英語学習とか英会話に関する広告がものすごく多いですよね。
 
極端な言い方をします。日本に住んで日本で働いて、英語に興味がまったくなく、仕事との接点もないなら、無理して英語を勉強しようなんていう人はいないでしょう。でも、たとえばゴールデンウィークや年末年始にハワイに家族で行こうと思ったら、ホノルル空港に降り立った瞬間から”非日常”であるはずの英語を無視できなくなります。添乗員さんが完全アテンドしてくれるツアーであっても、24時間一緒にいてくれるわけではありません。多かれ少なかれ、英語を媒体として自分から発信しなければならないシーンは必ずあるでしょう。

英語ができるって、具体的にどういうことなんでしょうか? 英語ができる人とは、どんな人でしょうか? 大多数の人たちが思い浮かべるイメージは、英語で書かれた量子力学の専門書をガンガン読み下して理解する人ではなく、いわゆる日常会話を流暢に聞こえる英語でこなす人ではないでしょうか。
 
国内有名企業でも英語力の指標とされているTOEICというテストがあります。しかしこのテストも、会話力の絶対的なバロメーターになるかと言えば、そうではないという意見も根強くあるようです。かなりのハイスコア―850点以上―を取る人であっても、世間一般のイメージで言う〝ペラペラ〟なレベルに達しているとは言い難いようです。TOEICで高得点を取る人はリスニング力が高いので、耳から入った音を口で再現するというプロセスがあまり苦にならないのではという見立てもあります。それでも、TOEICはリスニングパートとリーディングパートだけで成るテストなので、ハイスコア=英語を流暢に話す、とはならないようなのです。
 
「日常会話程度はできます」ってよく言うけど、そういう英語のレベルはどのくらいなのでしょうか。これについても、極端なもの言いをお許しください。食べたいものや行きたい場所、あるいは欲しい服のサイズとか色を伝え、それについて返ってきた答えを完全に理解できるレベル。それでどうでしょう? ならば、単語の羅列でもまったく問題ないと思います。それと同時に、日常会話レベルの英語力というのは、本当に個人差があると思うのです。
 
このお題については、いずれもう少し掘り下げてもう一度書かせていただくつもりでいます。今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回のアップでお会いしましょう。