オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

英文脚本の持って行きどころって…?

もうすぐ連休が終わるのを感じながら、どころなくブルーになってる宇佐和通です。

 

実は、ブルーになる理由がもうひとつ。30年くらい前から知っているアメリカ人のノンフィクション作家がいて、彼のタイトルはいくつか翻訳本になって出版されています。コンスタントに本を書いていたのですが、コロナをきっかけに本があまり出なくなり、昔やっていた脚本の執筆に戻って、3年間で9本ほどの契約に成功しています。

 

それで、かつて自分の著作の翻訳権を仕切っていた僕に話が振られて、脚本も日本でどうにかならないかという話になったわけです。ただ、僕は出版業界のことはある程度知っていますが、映画業界はまったく知りません。顔見知りのドキュメンタリー映画監督に相談しても、「英文の脚本の権利を売り買いする話は聞いたことがない」と言われました。かつてお世話になっていた出版社の先輩が、昔映画関連の広報がらみの仕事をなさっていたので、こちらに話を持って行ったら、「常にネタを欲している業界だから、やり方によってはチャンスあり」みたいなニュアンスの答えをいただきました。

 

ただ、映画1本分の脚本を読んで、それをダイジェスト版にまとめて企画書を作って、オリジナル映像から予告編的なものを作ってプレゼンして…となるとかなりのカロリーが必要な段取りになるのです。

 

先日、この作家さんのエージェントからもメールが入って「日本のマーケットの可能性にかなり期待しています」みたいなことも言われました。こういう状況にあるので、連休が終わってしまうことがとてもブルーに感じられるのです。

 

こちらの作品、超古代文明の謎をめぐる大冒険みたいな『ロマンシング・ザ・ストーン』的80年代テイストに満ちたストーリーになっております。今年の夏はインディ・ジョーンズの最新作が公開されるので、その波に乗っかってプレゼンするという手もありかな、なんて考えています。

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回のアップでお会いしましょう。