オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

映画って、本当にいいですね

今日は、午前中しか仕事ができなかった宇佐和通です。

 

その原因は、ネトフリで『ゴッドファーザー』を見てしまったからです。環境ビデオにしようと思って流していたら、いつの間にかテレビの前に座って見入っていました。日本公開の時は小学生で、映画好きだった父親に連れられて新宿の映画館で見ました。何せ長い映画で、当時の記憶はそれしかありません。

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これまでに何回も見てきたのですが、今日はかなり染み入りました。大河ドラマという形容をする人が多いと思うのですが、それだけでは足りない気がします。今度は原作も読んでみたいと思います。確か高校の時に読んだんだけど、あまり面白くなかった気がしていて…。でも、今読み直せばかなり入ってくると思います。

 

原作を書いたマリオ・プーゾフランシス・フォード・コッポラ監督も、イタリアにルーツを持つアメリカ人としてこの物語を書かない、そしてそれを映画にしないという選択肢はなかったのだと感じています。

 

突き詰めればヤクザ映画ですよ。残酷なシーンもたくさん出てくるし、セリフもR18指定でしょう。でも、そんな表層的なものをすべて吹き飛ばす静かな熱で満ちた映画なんです。変な言い方ですが、これの映画、20歳から始めて10年おきに見ると、自分の成長の度合いの尺度になるかもしれません。

 

僕はまったく分野が違う人間なので難しいことはわかりませんが、脚本や小説を書いているとか、映像関連の仕事に就いているとか、そういう人たちはあらためてじっくり見てみることをおすすめします。1973年度のアカデミー賞では、作品賞と主演男優賞、そして脚色賞に輝きました。

 

アカデミー賞(特に作品賞)をとる映画はたまに「は?」と思ってしまうものがあるんですが(これはひとえに僕のアート偏差値が低いからです)、『ゴッドファーザー』は間違いなく”ザ・アカデミー賞映画”です。ただ、ウィークデーの昼間に見るのは絶対にやめましょう。仕事にならなくなっちゃいます。

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回のアップでお会いしましょう。