オカルト(中心)ライターのスピンオフ原稿

キャリア28年の翻訳家/ライター宇佐和通の日々のあれこれ

好きなフレーズ

記事のアップができない状態がしばらく続き、みなさんに忘れられてしまうのではないかと焦っている宇佐和通です。

 

このところ〆切が立て込んでいて、そういう時こそ丁寧な文章を書こうと思っているのですが、ふと気がついたことがあります。僕の主戦場はノンフィクション×オカルトにときどきスピ的要素がからむというクセの強さなのですが、こういうちょっと変わったジャンルでもお手本にしている書き手の文章を真似しようという気持ちを捨てることはできません。僕の場合、最高の書き手のベスト1はまちがいなく山際淳司さんです。すべての作品を読んでいるのですが、中でもお勧めしたいのが『スローカーブをもう一球』。

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そして、この世界でフリーでやっていく中で本当にお世話になっている並木伸一郎先生。創刊当初から月刊ムーで記事を書かれている並木先生は、まさに日本のオカルト史そのものと言っていい存在です。並木先生の場合、一冊選ぶということはできません。

 

さて、僕はお二人の文章を意図的に真似するところから始めて自分なりの文章を培ってきたわけですが、無意識レベルで盛り込んでしまうフレーズがいくつかあります。好きなフレーズですね。この記事を書きながら思いつくのは”主流派科学の枠組みの中では”です。これはかなり使ってます。そして語尾は”ほかならない”という表現を多用してしまいます。また、”グリップを利かせる”とか”アップ・トゥ・デートな”というふうに横文字もかなり入れちゃいます。

 

ただ、小池都知事ほどわかりにくい使い方はしないし、ルー大柴さんみたいにあえて訳さなくてもいい日本語を英訳するみたいな使い方もしません。僕は文章の流れを生むつもりでやっているのかもしれません。ちなみに、これまで編集さんからネガティブな指摘を受けたことはないので、このスタイルでどこまでも突っ走っていこうと思っています。

 

大切なのは、山際淳司さんや並木先生のように”らしさ”が感じられる文章を書くことだと思っています。その都度書く文章が、言ってみればオーディションみたいなものであり、それが次のお仕事につながっていくわけですから。

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回のアップでお会いしましょう。